骨からじっくり抽出した栄養たっぷりのスープ「ボーンブロス」の魅力とは?
欧米で注目を集め、日本でも人気が高まっているボーンブロス。動物の骨をゆっくりと煮込んで作るこのスープは、古くから世界中で親しまれてきた伝統的な食事のひとつです。現代でも注目される理由とは?ボーンブロスの魅力から作り方まで、詳しく解説していきます。
ボーンブロスの基本知識
ボーンブロスとは、動物の骨からじっくりと時間をかけて作られる栄養たっぷりのスープのことです。英語では「bone broth(ボーンブロス)」という名称で親しまれています。主に牛や鶏、豚などの骨や骨付き肉を使用し、さまざまな野菜を加え丁寧に煮出すことで風味豊かなスープに仕上がります。さらに長時間かけて煮込むことで骨からより栄養素が抽出されることで、滋養に富んだスープ料理と言われています。
なぜボーンブロスが人気なのか
動物の骨には豊富な栄養素と深い旨味が含まれています。例えば、人気ラーメン店の多くは豚骨や鶏ガラから丁寧に煮出したスープを看板メニューとして提供しています。
食品ロス削減やSDGsの理念が広く認知されるようになったことで、骨を活用する調理法が注目を集めています。これまで骨は食用に適さないため廃棄される運命でした。しかし現代では、骨に含まれる栄養分や旨味を最大限に活かそうとする動きが高まっています。
食の安全性に対する関心の高まりも、ボーンブロスブームを後押ししています。食品添加物やアレルギー物質に対する消費者の意識は年々敏感になっています。より自然で安心できる食材を選びたいという意識の変化が、ボーンブロスの人気を支える大きな背景となっています。
ボーンブロスの栄養と期待される効果
伝統的な食事として親しまれてきたボーンブロスは、近年アメリカから日本へと広がりを見せています。動物の骨を煮込む調理法は、実は人類の歴史とともに世界中で親しまれてきた伝統的な知恵です。食材を無駄なく使い切る特徴も持ち合わせています。
現代では、食生活の変化により、以下のような栄養素が不足しがちだと言われています。:
– ゼラチン
– コンドロイチン
– グルコサミン
– コラーゲン
– アミノ酸(プロリン、グリシン、グルタミン)
– 各種ミネラル
ボーンブロスには、これらの栄養素が含まれているといわれ、優れた栄養価が注目されています。特にミネラルは体内で吸収されやすい形態とされています。
前述のとおり、ボーンブロスは、動物の骨や骨付き肉などを数時間かけてじっくりと煮込んで作られるのが一般的ですが、さらにリンゴ酢などを加えることで、骨からミネラルが効率的に抽出されるといわれています。欧米では体調不良時にチキンスープを摂取する習慣がありますが、その背景には先人たちの経験的な知恵が隠されているのかもしれません。
期待される5つの効果
- 腸の健康維持
ボーンブロスに含まれる成分には、腸の健康維持をサポートする働きがあるとされています。
- 関節の健康維持
加齢とともに関節を保護する軟骨は摩耗していきます。ボーンブロスに含まれる成分は、体の健康維持をサポートする可能性があるといわれています。
- 美容と健康
ボーンブロスは、肌や髪の健康維持をサポートする可能性があるとされています。世界有数の長寿地域として知られる香港では、鶏を長時間煮込んだスープを日常的に摂取する習慣があります。
- 心身の健康サポート
ボーンブロスに含まれるアミノ酸には、心身の健康維持をサポートする可能性があるといわれています。
- 環境への配慮
通常は廃棄される骨を有効活用することで、飲食店や一般家庭からの生ごみ削減に貢献します。食品資源を無駄なく使い切る環境に優しい調理法といえます。
簡単ボーンブロスの基本レシピと作り方のコツ
一般的に入手しやすい鶏ガラや骨付きもも肉、手羽先を使用する基本的なレシピをご紹介します。コラーゲンを多く含むとされる鶏足を加えるのもおすすめです。
【必要な材料】
材料 分量
・鶏ガラや骨付き鶏肉など 1~2羽分
・にんにく 2~3かけ
・玉ねぎ 1個
・にんじん 1本
・セロリ 1本
・ローリエ 1枚
・リンゴ酢 大さじ2
・水 1リットル(鶏ガラ・骨付き鶏肉と同量くらい)
・白ワイン 150cc
・塩 少々
【調理手順】
1. 野菜は大き目にカットし(スープがドロドロにならないため)、にんにくは潰します。
2. すべての材料を鍋に入れます。
3. 調理時間の目安:
– 圧力鍋使用:(できればいったん沸騰させてあくを取り除いた後)30分加圧し、1時間放置
– 通常の鍋:弱火で随時あくをとりながら10時間程度じっくり煮込み
(スロークッカーでもOK!)
4. ザルで濾して完成です。
(濾した野菜もぜひ料理に使ってください)
【仕上げのポイント】
– パセリやこしょうを加えると風味が変化します。
– 塩は控えめにして、だしの旨味を楽しむのもあり。
– 野菜は家にある食材で色々代用できるのでお好みで試してみてください。
【食材選びのコツ】
– 野菜:無農薬の場合は皮ごと使用(一般野菜は皮をむくことをオススメします)
– 鶏肉:理想は平飼い、無投薬
– 牛骨:グラスフェッドビーフが安心

ボーンブロス摂取時の注意点と適切な飲み方
ボーンブロスは健康に良いとされる飲み物ですが、過剰摂取には注意が必要です。適切な量を守って摂取することが大切です。
【注意が必要な栄養素】
・カルシウム 体調の変化に注意が必要
・ ナトリウム 血圧が気になる方は控えめに
・ カリウム 腎臓が気になる方は医師に相談
【安全な飲み方のポイント】
– 1日1〜2カップ程度を目安に飲む
– 持病のある方は必ず医師に相談する
– 体調の変化に注意を払う
– 定期的な休憩日を設ける
栄養バランスは健康維持の重要な要素です。どんなに体に良いとされる食品でも、適量を超えた摂取は注意が必要です。体調や体質に合わせて、適切な量を見極めることが大切です。
まとめ
ボーンブロスは、動物の骨をじっくりと煮込んで作る栄養価の高いスープです。腸や関節の健康維持をサポートする可能性があるとされ、美容面でも注目を集めています。作り方も、鶏ガラや野菜を使った基本的なレシピから始められ、徐々に材料や調理法をアレンジすることができます。
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